スノーボーディングは立体的地形を楽しむ遊びです。

山に着いたらチケットを買っているときも、リフトに乗っているときも、ハイクアップしながらも、もちろんライディング中も立体を探してキョロキョロしてください。どんなに小さな立体も見逃してはいけません。また、大きな立体を見つけるために山全体をゆっくり見回す余裕も必要です。立体を見つけたら迷わず近づきますが、辿り着くまでの一瞬のあいだに想像力を全開にして自分はそこで何がしたいのか、そのためにはこのスピードで行けるのか?進入角度は?そもそもそこでそれができるのか?オレはちょっとビビっていないか?等を考えながら突っ込んでみます。
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 さあ、今立体を一つ攻略しました。でも安心してはいけません。体勢が立て直った瞬間から次の立体を探してただちにキョロキョロし始めなくてはならいからです。

田口勝朗
1966年東京生まれ。19才でスノーボードを始める。コンテストやメディア活動に精を出していた時代もあったが、現在は好き勝手なスノーボーディングを楽しんでいる。グリーンクロージングを扱う八百由のオーナーでもある。

(フリーペーパー WAGAMAMA MAG掲載/2003年)